第2章 パパと娘
「だから俺は大丈夫だっt.....ッ」
ユリが俺の方を見上げ、上目遣い状態になる......。
(.....上目遣いとかあざとすぎるんっすけど。)←
宮田が以前、キスブサで指を切ったマイコの指を
舐めたときはめっちゃ引いたのに......
ユリがやると何か許せる......。←
「ッ...ありがとうユリ、もう大丈夫だから......。」
「......ん」
俺が言うとユリは指を舐めるのを止める。
(何かあっさり止められた......。)
自分から言っときながら少し悲しくなった......。
「......もぅ、平気?」
「あぁ、ありがとな、ユリ。」
ユリの頭を撫でる。
頭を撫でてもユリは無表情......(汗)
それから数分後、苺のヘタを取り終えた俺は
冷蔵庫から練乳を取り出し、苺にかける。
「......この白いの、何?」
「これは練乳、苺はそのまま食べても美味しいけど、
これをかけると甘さが増すんだ。」
「......。」
「まずはそのまま食べてみ?」
俺はまだ練乳をかけていない苺をユリにあげる。
パク...
「......おい、しい......。」
苺を一口食べたユリ。頬を少し赤らめた。
どうやら苺が気に入ったらしい。
その後俺達は苺を食べたわけだが、
ユリはずっと頬を染めながら苺を食べていた。
苺はユリにとって大好物になったみたいだ。
挙句の果てユリは
『もう無いの?』と言う始末だ......(汗)
でもユリの好物が分かったから、
これで良しとしよう......。