第2章 パパと娘
ご飯を食べ終えた俺達は......
「よし、最後にデザートの苺食べるか!」
「ん......」
「じゃあ、ヘタとか取ってくるから5分くらい待ってろよ。」
「......。」
俺がもう一度キッチンに行くと、
何故かユリもついてきた。
「......?」
ジー...
「......。」
ユリは俺が持つ包丁と苺を見つめている。
「気になるか?」
コク...
「......。」
「見ててもいいけど、包丁は危ないから
少し離れて見るんだぞ?」
「ん......」
ユリが返事をすると俺は苺のヘタを取り始める。
ジー...
「......。」
(見てていいと言ったものの、やっぱり視線が気になる(汗))
ヘタを取るだけなのに、
ユリが真剣に見てくるものだから、
こっちも緊張する......(汗)
俺は変な緊張してしまい......
「......ッ、いってぇ......」
やべぇ......油断して指切っちまった......。
(地味にヒリヒリするぅ......。)
「......血、出てる......。」
ユリは無表情のままだが、どことなく悲しそうな顔に
見えたのは気のせいだろうか......。
「あー、少し切っただけだから大丈夫。」
「......痛いの?」
ユリが俺を見上げて言う。
「少し切ったくらいだから、そんなに痛くねぇよ、
だから心配しなくt..「アム...」...ちょッ、ユリッ!?」
ユリがいきなり俺が切った指を舐め始める......。
ペロペロ...
「......。」
「......ッ。」
俺は赤面になりながらユリを見る......。