第9章 人狼への目覚め
「お前と同じ、人狼の子とな(嘲笑)」
「っどういうことだ......」
(っまさか、ここでユリちゃんを出してくるつもりか!?)
翔ならやりそうな手だった。
呆然とする中、宏光と裕太は必死に抵抗する。
また、太輔にも向かってくる研究員もいたが太輔は爪ではなく素手で対応する。
その間に翔は部屋を出ていった。
「っ待て!......っくそ!」_ガッ
「っ藤ヶ谷!アイツはどこに行ったんだよ!」
「っ恐らく人狼の子を連れてくるんだろ......
ユリちゃんなのか、誰かはわからないけど......」
「っマジかよ......」
__それから数分が経ち、
_ガッ「くっ......」
(やべぇ......時間あんま経ってねぇのに、これじゃあキリがねぇよ!)
「体力が落ちてきたようだな(嘲笑)」
「るっせぇ!数人相手に大勢とか卑怯だろ!」
「北山......口で無駄な体力消費すんな。ただでさえお前は、
年で体力落ちてんだからよ。」←
「っんだと!?」
「お前の敵は俺じゃなくてこっちだ......」
「お前のせいで余計な体力消費した......」
_ガッ「はいはい......」
「っいい加減捕まれ!お前達はどのみちここから出られることはできないんだよ。」
「うるせぇよ......」
__ガチャッ
「......お前達、まだ手こずっているのか?
少なくとも、人間のほう2人は捕まえていると思っていたんだがな......」
「「「っ所長!」」」
翔が部屋に戻ってきた。
「っ......」
(一体アイツは、誰を連れてきたんだ......)
顔を歪ませる太輔。
「いい加減にしてくれ......いつまで俺を待たせる。
早くそいつらを捕えろ!」
「「「っはい!」」」