第9章 人狼への目覚め
「っタマ......さっきの警棒あるだろ?」
「っあぁ......俺らはこれで対応しなきゃね!」
「あぁ......」
(藤ヶ谷だけに、任せるわけにはいかねぇからな......)
「っタマぁ!」
「ミツ!」
「無茶すんなよ!」
俊哉、高嗣、健永の3人が研究員の腕の中でもがく。
「っ動くな!......やむを得ん、4人だけでも先に地下牢に閉じ込めておくぞ!」
「っ放せよ!!」
「っ......太輔!俺らは大丈夫!だから太輔達m...っ放せ!」
「っ渉!」
(っクソ......!)
4人はもがくも手を出せない状態の為研究員によって連れ去られてしまった。
「っ宮田......」
(コイツらやっつけて、絶対宮田達を助けなきゃっ!)
裕太は降りかかる研究員に警棒で対応しはじめる。
「ぐっ!」
「ここでおめぇらに捕まるわけにはいかねぇんだよ!
ユリも、二階堂達も助け出してここを出る!」
「あれまぁ、ここで変なやる気を出させてしまったようだね......
しょうがない......」
翔は所長室を出ていこうとする。
「っおい待て!お前の相手は、俺なんだろ!」
_フッ「そうだな......だが俺一人では勝てる相手ではない。ここは、
俺の右腕的存在の者に相手をしてもらおう......
お前と同じ、
人狼の子とな(嘲笑)」