第2章 パパと娘
マンションについた俺達は夕食を作るとこにした。
「ユリ、ご飯できるまで少しかかるから
テレビでも見てな。」
「......。」
あれ?......特に興味なし?
「......どう、やるの?」
あー、ただどう見ればいいか分からなかっただけか......。
「テレビは、このリモコンっていうもので
チャンネルを変えたりするんだよ。」
ユリにリモコンを渡す。
「......?」
「まずは、この1番右上にある赤いボタンを押してみ?」
「......。」
ポチ..
ユリはリモコンの電源ボタンを押す。
「......ッ!?」
電源ボタンを押すともちろんテレビがつく。
それを見て目を大きく開けているユリ。
記憶のないユリにとっては当たり前の日常は
全部初めて体験するような事ばっかりだろう......。
「......中に、人いる......。」
「別に怖がらなくても人は出てこないよ(笑)」
「......ホント?」
「あぁホントホント、じゃあテキトーにボタンでも押して
気に入ったところでも見てな?」
「ん......」
そして俺はキッチンに戻る。
ユリはボタンをいろいろ押している。
そして番組が変わるたんびに驚くユリ(笑)
何か微笑ましくも思えた......。
ユリはその後、いろいろチャンネルを変え、
最終的にはドラ●もんになった。
俺もドラ●もんを見ながら夕飯の支度の続きをする。