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人狼少女を拾いました

第7章 本当のパパ?


__現在



パチッ
「......。」



あれから数時間、ユリは広いベッドの上で目を覚ました。



「ここ......どこ、なの?」



天井は汚れもシミもない綺麗な白、



起き上がってみれば広い部屋全体が白で統一されていた。



「......。」



ユリはベッドから降り、辺りを見渡した。



「何もない、なの......」



部屋を見渡せてみれば家具も何もなかった。



窓さえもなく、あるのはユリが寝ていたベッドだけ。



「......戻るの。」



ユリは扉の下まで走り開けようとするが......



「っ開かない......」



扉は外から鍵を掛けられているようだった。



「パパ......」



ユリが小さく呟いたとき......










がちゃっ...




「っ!?」



急に目の前の扉が開きユリは咄嗟に後退りをし、




その場で尻餅をついてしまった。



「っユリ......やっと目を覚ましたんだな......」



「......。」



目の前には知らない男が立っていた。ざっと見て180はありそうだ。



「ユリ......朝倉から聞いたけど、記憶が失っているようだね?」



「っ誰、なの......」



「誰って(笑)
俺のこと......本当に覚えてないのか?」



「っ知らないの......」



ユリは身体を震えながら答える。



「ちょっと怯えているようだね(苦笑)
......ったく、乱暴に扱うなとあれほど言っておいたのにな......」



男は顔を歪ませながら言う。



「......。」



「っ怖がらせてすまない。
俺は御子柴翔(ミコシバ カケル)、研究所の所長を勤めている。
ちなみに今年31だ(苦笑)」



「......。」
(ぱ、ぱ......?)



翔はどことなく宏光と似たような雰囲気を漂わせていた......



「......俺は、























































































お前のパパだよ。」
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