第6章 行動開始
「「っ......!」」
「先を急ごう......」
太輔は再び足を進めた。
「っなぁ今の......」
「......。」
「......お前を見捨てろってことか?」
「っミツ?」
「......。」
その場で止まる太輔。そして......
「......あぁ。」
「「っ!?」」
「もし手に負えないようだったら、すぐ俺の元から離れるんだ。」
「っそんな......ガヤ..「っんなこと出来っかよ!」
「......。」
「お前を見捨てることなんてできねぇだろ!?
ユリも......藤ヶ谷お前も!
......みんなのところに戻るんだ。
お前を......
見捨てることなんてできねぇだろ......」
「ミツ......っそうだよガヤ!横尾さん達だって待ってるんだよ!
必ず、ユリちゃんを助け出してみんなのところに戻ろうよ......」
「っお前ら......」
「簡単に、見捨てることなんて出来るわけないだろ?
藤ヶ谷......Kis-My-Ft2には、お前が必要だ。
もちろん、ユリにもお前は必要な存在だ......。
もしお前に異変が起きても、俺は......
俺らは絶対お前を見捨てない!」
「っ......」
「ミツ......」
(こんなに熱いミツ、久々に見たかもしれない......)
「だから.....っだから平然とそんな事言うなよ......」
少し涙ぐみながら言う宏光。
「......フッ...お前は......」
「......。」
「......?」
「暑っ苦しいのは昔から変わってねぇな......」
小さく微笑む太輔、
それは嬉しいという気持ちも混ざっているようにも思えた......。
フッ
「......っるせぇよ。」
宏光も小さく太輔に微笑み返した。