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人狼少女を拾いました

第6章 行動開始


再び足を進め...


「なぁ藤ヶ谷......」



「どうした?」



「さっきの狼達、何でお互いに襲いあっていたんだ?
縄張り争いか?」



「俺も最初はそれを考えた...でも......」



「「でも......?」」



「何か様子がおかしかった......
あれは、縄張り争いとは違うような気がするんだ。
何か......何かに操られているようn...っ!」



「「藤ヶ谷(ガヤ)っ!?」」



突然太輔が頭を押さえは始めた......



「っ......!」



「っ藤ヶ谷......一体どうしたんだ?」



「っわりぃ......突然激しい頭痛が......」



「っおい、大丈夫かよ......」



「何だこの......酔った感じの感覚は......」



「ガヤ......どういう事?よくわからないよ......」



「あそこを通ってから、異様に頭が痛いんだ......」



「「っ!?」」



「一体何なんだ......っ...お前らは......」



「「......?」」



「っお前らは、何ともねぇのか......?」



太輔は頭を押さえながら二人を見る。



「う、うん......」



「何ともねぇよ......」



「っそうか......さっき通ったとこ、あそこから甘い匂いが漂っていたんだ。
何か、関係あるのか......」



「さっき通ったところって......狼が襲いあっていた?」



「あぁ。お前ら人間にはわからないだろうな......」



「「......。」」



「もしあの匂いが原因なら、さっきの狼達もその匂いのせいかもしれない......」



「っ何か、脳を錯乱させるようなやつとかか?」



「その可能性が高いかもな......」



「っガヤは大丈夫なの!?」



「大丈夫だタマ......大分落ち着いてきた、
恐らく狼の何かに反応してるんだと思う。
はは...人間の血が濃くて良かったよ......」



「「......。」」



「でもまたどこかで錯乱するか分らない......
その時は、俺の傍からすぐに離れろよ......」



「「っ......!」」
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