第6章 行動開始
太輔Side
建物に入った太輔...
「っ......」
(やっぱり防犯カメラは付き物か......でも、
目隠しするものさえあれば何とかなるな......)
太輔は懐から仮面を取り出し、自らの顔に着けた。
「念の為に、持ってきたものが役に立ちそうだな......」
再び懐からあるものを出した。
「100均で買っといたこのシール、目隠し代わりにはなるだろう......」
太輔が出したものは少し大きめなシール。
「っ......」
シールを剥した太輔は次々と防犯カメラにシールを貼っていった。
「っでも、ここがばれるのも時間の問題だな......」
その頃の宏光達...
「ミツ...ガヤ大丈夫かな......」
「......藤ヶ谷は、ぜってぇ戻ってくる。
タマ、今はここで待とう。あいつを、信じよう......」
「ミツ......」
「そうだよタマっ!今はガヤを信じて待とうよ!」
「宮田......
宮田のくせに生意気な事言うな!」←
「タマぁ......(泣)」
「「......。」」
((ここでイチャつくなよ......))←
メンバーが一斉に思うのでした(苦笑)
再び太輔Side
「これで目隠しは済んだな......」
太輔は辺りを見渡してみる。
「......地下への入り口は......あそこか。」
地下の入り口であろう扉を見つけた太輔はその扉を開けてみる。
手には念の為にたまたま落ちていた鉄パイプを持っている。
「エレベーターか......」
太輔はボタンを押してエレベーターの中に入った。
「......防犯カメラが、ない?」
エレベーターの中には幸い防犯カメラは設置されていなかった。
「っでも......用心はしねぇとな。」
エレベーターで地下深くまで降りていく、壁は透けている状態だった。
「......っ!」
降りていくにつれて周りは段々明るくなっていく。
太輔は目の前に映った光景を目を見開きながら見下ろした......。