第6章 行動開始
「っ......」
「「ミツ(北山)......」」」
「......。」
「今はどこにいるんですか?」
「恐らく、"所長"のところにいるだろ......
所長、異様にあの少女に執着しているからな......」
「所長......?」
「この施設で1番エライ奴だろ......とにかく、
ユリちゃんの居場所は分かったな。」
「っなら!早く助けに行こうよ!」
「いやタマ、下手に動かない方がいい......
あいつ等の話が本当なら、今すぐユリちゃんが危ないってわけじゃない。
もう少し様子を見よう......」
「藤ヶ谷の、言う通りかもしれないないな......」
「っ...わかったよ......」
渋々返事をする裕太。
「......。」
(タマ、ユリのことすげぇ可愛がっていたもんな......
無理もねぇよな......)
そして二人の男は建物の中に入って行った。
太輔は、その様子を見ていた。
「......藤ヶ谷、この後どうする?」
「変装...するか......」
「「「変装っ!?」」」
「っば!大声出すな.....」
「「「ごめん......」」」
「......とにかく、
まずは俺一人で中に入ってくる。」