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人狼少女を拾いました

第5章 誘拐?


「俺の死んだじいちゃんから話をよく聞いてたんだ......
父さんや母さんには内緒で......」



「両親には、黙っていたのか?」



「......うちの親は人狼じゃなく全く生身の人間だ。
唯一人狼だったのが、俺の死んだじいちゃん......」



「っそうだったのか......」



「死んだじいちゃんからは沢山話を聞いたよ。
......これ、結構古い書物だけどじいちゃんが死ぬ前に俺にくれた。」



太輔はドアポケットからかなり昔のものであろう書物を宏光に渡した。



「......?」



「その本には人狼の事が書かれている......
俺はもう頭に入るくらい覚えちまっているからお前に譲る......」



「っいい、のか?これ......お前のじいちゃんの形見みたいなもんなんだろ?」



「お前はまだ人狼の事を分ってないだろ?ここに載っている知識は
今のお前にもこれからのユリちゃんに必要な事ばかりだ。」



「......。」



「だからお前が持っていろ。じいちゃんも、許してくれる......」



「っ藤ヶ谷......」



「......もう少しで山道に入る、ちょっとスピードあげるぞ。」



「っあぁ......」


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