第1章 裕也と私
「今日も来たの?お前無理しすぎじゃないの?」
「あ、でも今日バイト代が入ったから余裕余裕!」
「はー、お前は世間知らずのお嬢様だねホント。」
「もう、何回言うの?そのセリフ!」
「あーまぁいいや。今日も一番安いやつ入れと・・・」
「ちょ、ちょっと待って!今日は・・・これ入れる」
「は?!これドンペリだぞ?!一番安いのでも12万・・・」
「いいんだって!今日は・・・」
そう。今日はね、私にとって特別な日だから。
あなたは知らないだろうけど・・・
私、もうあなたから卒業しなくちゃ。