【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
アユナはキラーを止めようとしたが、キラーはさっさと外に出て行ってしまった。
「お客様?」
アユナが呆気にとられて突っ立っていると、店員が声をかけた。
「あ、はい」
アユナは慌てて返事をした。
店員はまたにこりと笑った。
「先程の方は彼氏さんですか?」
「え!」
アユナは驚いて、首を横に振った。
「ち、違います!」
「え、そうなのですか?」
店員は目を丸くした。
「はい……」
「では、どのようなご関係ですか?」
「ど、どんな関係と言われても……」
アユナは困った顔をしてから、少し考えて口を開いた。
「……幼馴染み、と言った方が1番しっくりくると思います」
店員はにこやかに笑った。
「そうなのですか。失礼いたしました。手を繋いでいらっしゃったので、てっきり付き合っていらっしゃるものだと思いまして。それにしても……」
店員はキラーが出て行った方を見た。
「とてもカッコいい方ですね」
「……え?」