【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
「そうか」
ケイトは満足そうに頷いた。
「後は?」
「後は……」
アユナは口を開こうとして、ふいに唇に重ねられた熱を思い出した。
「……!」
アユナは顔を赤くして、口を押さえた。
「アユナ? どうした?」
ケイトはアユナの具合が悪いのではないかと思い、アユナの顔をのぞきこんだ。
「な、何でもない! わたし、お風呂入って来るね!」
「おい、アユナ」
アユナはケイトの返事も待たずに、船の中に走って行ってしまった。
(……何で急に……)
ー思い出したんだろう?
アユナは自分の部屋に入って、そのままドアを背にしながら崩れてしばらく呆然としていた。
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