【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
「……」
キラーはアユナを上から下まで見て、右手で右目を押さえた。
(……可愛い)
キラーは照れた顔を見られたくないという理由で目を押さえたのだが……。
「……や、やっぱり似合わないよね。着替えて来るから……」
アユナは誤解して、船に戻って着替えようとした。
「ま、待て!」
キラーは船に戻ろうとするアユナの手を握った。
「え……」
「す、すごく……似合ってる」
キラーは顔を赤くした。アユナの顔も赤くなる。
「ほ、本当?」
「ああ」
アユナは恥ずかしそうに笑った。
「ありがとう。……キラーも似合ってる」
ーーキラーはいつもの黒地に白の水玉模様のシャツではなく、白と青のボーダーカットソーにネイビーのシャツを羽織っている。ズボンは黒い長ズボンを履いて、靴はいつもと同じ黒の靴を履いている。髪の毛はポニーテールにした。
「そ、そうか? 変じゃないか?」
「ううん! とっても似合ってる」
アユナは微笑んだ。
キラーは顔を真っ赤にして、そっぽを向いた。
「じゃあ、行くか」