【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
「黙っていたら、いつまで経ってもわからないじゃないか」
「……」
「アユナ、答えてくれないか?」
アユナは少し戸惑ってから、口を開いた。
「……他の人に言わない?」
「ああ」
「絶対反対しない?」
「……事による」
「……じゃあ、言えない」
アユナは俯いた。
ケイトは眉間に皺を寄せた。
「言えないことなのか?」
「……」
アユナは黙った。
ケイトは目を細めた。
「お前……“殺戮武人”に会いに行くのか?」
アユナはケイトを見て、目を見開いた。
「ケイト……“見聞色”の覇気を使ったのね?」
ケイトはアユナの目を見た。
「……お前が言わないからだろう?」
「そうだけど……」
アユナはまた俯いた。
「それに……」
ケイトはアユナを見つめた。