【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第10章 それぞれの想い
「……嫌ならいいんだが……」
「そ、そう言う意味じゃないの。ただ……」
ーただ、デートみたいと思っただけで……。
アユナは顔を真っ赤にした。
「その、一緒について行ってもいいんですか?」
アユナは頭が混乱し過ぎて、キラーに敬語を使ってしまった。
キラーはそれを聞いて、笑って言った。
「おれが誘ったんだ。いいに決まってるだろ?」
「あ、え、あ、そっか」
そう言って、アユナはさらに顔を真っ赤にした。
「ご、ごめん! 変なこと聞いて……」
「いや、気にしてない」
キラーはそう言って笑った。
アユナは首を傾げた。
「すまない。アユナにそんな一面があったなんてと思ってな」
キラーは仮面の奥で目を細めた。
「そんな子供っぽいところもあったんだな」
アユナはそれを聞いて俯いた。
「19にもなって、こんなの変だよね?」
キラーは驚いた。
「何でだ?」