• テキストサイズ

【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第8章 初めての島


 差し出された袋を受け取ろうとした。しかし……。
「え、キラー?」
 わたしが受け取る前に、キラーが横からそれを持った。
「重いだろ。おれが持つ」
「でも、わたしだけ何も持たないのは……」
「いいんだ。おれが持つ」
 そう言って、キラーはお店の人に会釈して次のお店へと行ってしまった。わたしもお店の人にお金を渡してお礼を言い、急いで彼の後ろをついて行く。
「次はどこだ?」
「次は、えっと……お肉屋さん!」
「わかった」
 わたしとキラーはお肉屋さんへと向かった。
(次はわたしが荷物を持つんだ)
 ーキラーに迷惑ばかりかけられない。
 道中にそう思いながら、わたしは歩いた。
「ここだな」
 お店に着くと、お肉の焼いたいい匂いがした。
「いらっしゃい!」
 30代くらいの髭を生やした男の人がカウンターから顔を覗かせた。
「どれにする?」
「えっと……」
 わたしはショーケースの中を覗いて、並べられているお肉をじっくりと見た。
「鳥もも肉が4枚と……」
 先程の野菜屋さん同様、必要なお肉を選んでいく。
「あとは、合挽き肉を……400g……」
「アユナ」
 合挽き肉を選んでいた時に、キラーに呼び止められた。
「どうしたの?」
/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp