【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第8章 初めての島
「それじゃあ、行ってくるわね」
「ちゃんと待ってろよ」
「はーい! 行ってらっしゃーい!」
ミーウは元気よく、わたしとキラーに手を振っている。そんな彼女に手を振り返し、わたしはキラーと一緒に街を歩いた。
「……すごいわね」
「そうだな」
街は活気に溢れていた。たくさんの食べ物がお店に並べられて、人もたくさんいる。
「なんか、まだ島にいるみたい」
「確かにな」
ーー竜国島もこの島のように、人々が溢れて活気に満ちていた。
「アユナ、まず何から買う?」
「えっとね……まずは……」
わたしは買い物リストを確認した。
「うーんと……最初にお野菜を買いたいな」
「野菜か、わかった」
キラーと一緒に野菜が置いてあるお店に行った。
「いらっしゃい! お安くしてますよ!」
「アユナ、どれにする?」
「えっと……」
自分の手にある買い物リストとお店の品を見比べる。
「まず、キャベツを1玉とトマトを……5個くらいかな? あとは、レタスとピーマンと……」
必要な野菜を挙げていく。
「……これくらいかな?」
「はいよ!」
お店の男の人はテキパキと列挙された野菜を袋に入れていく。
「はいよ! お待ち!」
「ありがとうございます」