【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
アクセサリーショップを出て、キラーは街を歩いた。
ーたぶん、アユナは船に戻るだろう。だから、その前に……。
(その前にアユナに会わないと……もう2度と会えないかもしれない……)
ーそれだけは嫌だ。
そう思い、キラーは歩く速度を速めた。しばらく歩くと、壁に身体を預けているアユナを見つけた。
「アユナ……」
キラーはアユナに声をかけた。
ー会いたくてしかたなかった。
「キラー……? なんで……?」
アユナはキラーの顔を見ないで、そっけなく答えた。
(アユナ……)
ー何でこっちを見ないんだ?
キラーはなかなか此方を見ないアユナに気づいてアユナに近づいた。
「どうしたんだ? アユナ」
「……」
「何か言ってくれないとわからない」
キラーはアユナの前に回りこんで片手で行く手を阻み、もう片方の手でアユナの髪にそっと触った。
「アユナ」
「……何?」
「答えてくれ」