• テキストサイズ

【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第12章 花言葉の想い


 アクセサリーショップを出て、キラーは街を歩いた。
 ーたぶん、アユナは船に戻るだろう。だから、その前に……。
(その前にアユナに会わないと……もう2度と会えないかもしれない……)
 ーそれだけは嫌だ。
 そう思い、キラーは歩く速度を速めた。しばらく歩くと、壁に身体を預けているアユナを見つけた。
「アユナ……」
 キラーはアユナに声をかけた。
 ー会いたくてしかたなかった。
「キラー……? なんで……?」
 アユナはキラーの顔を見ないで、そっけなく答えた。
(アユナ……)
 ー何でこっちを見ないんだ?
 キラーはなかなか此方を見ないアユナに気づいてアユナに近づいた。
「どうしたんだ? アユナ」
「……」
「何か言ってくれないとわからない」
 キラーはアユナの前に回りこんで片手で行く手を阻み、もう片方の手でアユナの髪にそっと触った。
「アユナ」
「……何?」
「答えてくれ」
/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp