【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
ー……どんなに離れていても……お前を絶対に忘れはしない。
「言った」
キラーは真剣な瞳で言った。
「それは……“告白”ですか?」
「ああ」
ーーその言葉はアユナに対するキラーの精一杯の告白だった。
「……たぶん……」
ミューは困ったように笑った。
「伝わっていないと思います」
「何だと!?」
キラーは目を見開いて驚いた。そして、アユナを追いかけようとした。
「お兄さん、これ!」
ミューは出て行こうとしたキラーにシオンのブレスレットを渡した。
「これ……」
キラーはブレスレットを見つめた。
「いいのか?」
「ええ、どのみちあなた方にあげるつもりでしたし」
ミューは笑った。
「それにあの娘がブレスレットを持っていっちゃったし」
キラーはブレスレットを握り締めた。
「そうなのか……。ありがとう」
「お兄さん! あの娘にちゃんと気持ちを伝えてくださいね! それから、幸せにしてあげて!」