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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第12章 花言葉の想い


「キラー……わたし、帰るね。……服、ありがとう。嬉しかった。食事も美味しかった。……ありがとう」
 アユナは辛そうで悲しそうな笑顔を向けて、アクセサリーショップを出て行った。
「アユナ……!」
 キラーはアユナの後をすぐに追いかけようとしたが……。
「お兄さん」
 ミューがキラーを呼び止めた。
「何だ?」
 キラーは怪訝そうな顔でミューを振り返った。
「……あなたの好きな人は……あの娘じゃないんですか?」
 ミューは真っ直ぐキラーを見つめた。
「……何でお前に言わないといけないんだ?」
「ちょっと気になっただけですよ」
 ミューはにこりと笑った。
 キラーはため息をついた。
「そうだが……。何が言いたいんだ?」
「あの娘があなたのことをどう思っているのかはわからないけど……」
 ミューは面白いものでも見るように目を細めた。
「さっき、あなたは告白のようなことを言ったわよね?」
「……ああ」
ーもし、おれが大事な人に勿忘草を渡されて、勿忘草の花言葉の“想い”を知っていたら、こう誓う。
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