【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
行き着いたそこは、停泊しているところと向かい側の海岸だった。
アユナは乱れた息をようやく整えて、空を見上げる。
次にアユナは視線を下ろした。
「なにしてるんだろう……? わたし……」
ー楽しみで仕方なかったはずのデート。
(どうしてキラーを叩いちゃったんだろう? キスされたから? でも……)
ー好きなら、拒否することはなかったんじゃ……。ーーじゃあ、どうして?
「……」
ー自分の気持ちが分からない。
(でも……)
ーキスされたとき、無意識に想像した。キラーとキラーが好きな人がキスしている姿を。わたしが知らないところで、重なっていたかもしれない唇。
(……嫉妬、だったのかな?)