【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
アユナは泣きそうな顔で言った。
「アユナ……」
キラーは驚いて、傷ついたような顔をした。
「……アユナ?」
キラーはアユナの名前を呼んだ。
しかし、アユナは胸の内に黒いものがどろどろと溢れ出てくるのを感じた。
「……」
アユナはだんだん、自分が惨めになっていった。
ー帰ろう。ーーこのままここに居ても、キラーに迷惑をかけてしまうだけだ。
「キラー……わたし、帰るね。……服、ありがとう。嬉しかった。食事も美味しかった。……ありがとう」
キラーに今、出せる中で最高の笑顔を向けて、アユナはアクセサリーショップを走って出て行った。
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