【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
「……シオン、ですね」
「ええ」
ミューは笑った。
「……シオン?」
キラーはアユナを見た。
「うん」
ミューはキラーを見た。
「花言葉……何だと思いますか?」
「……」
ミューは悲しそうな目でキラーを見た。
「……おれは花言葉はよく知らないが……」
キラーはブレスレットを見た。
「……もし、おれが大事な人に勿忘草を渡されて、勿忘草の花言葉の“想い”を知っていたら……こう誓う」
キラーはアユナを愛しい目で見つめた。
アユナもキラーを見つめ返した。
「……どんなに離れていても……お前を絶対に忘れはしない」
アユナは驚いて、目を見開いた。
ミューはその様子を優しく微笑みながら見た。
「そうおれは誓う」
キラーは真剣な顔をして、ミューを見た。
「ふふ」
ミューはアユナとキラーを見た。
「シオンの花言葉は“君を忘れない”です」