【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第2章 幼き日の約束
(こういう時、どうするんだっけ?)
どうするか考えていると頭の中でふと、少し前にある人物と交わした言葉が思い浮かぶ。
『ミーウ、人を探す時はね……』
「……あ、そうか」
わたしは大きく頷いて、目蓋を閉じた。
精神を集中させて、“気”を自分の体に纏わせる。それは風になって、自分の頬を撫ぜる。
「……」
ーーまだ教えてもらったばかりで、上手に使いこなせないかもしれない。それでも、やる価値はあると思う。
「!」
森の中に3人の“気”を感じると同時に、周りを風が吹き荒れた。閉じていた目を開け、自然と笑顔になる。
「……みーつけた」
1人は草むらの中、1人は木の陰、1人は木の上……ぼんやりだが、だいたいいる場所も把握できた。
「見てなさいよ……」
わたしは森に向かって歩き出した。
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