【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
女の人はにこりと微笑んだ。
「あの、あなたは?」
「あら、ごめんなさい。自己紹介が遅れました。この店の店長のジュラール・ミューです」
ミューはアユナとキラーに頭を下げた。
(綺麗な人……)
アユナはミューを見てそう思った。
(わたしもこんな風に、大人で綺麗な人だったら……)
ーそしたら、キラーの隣にいても自信を持てるのに……。
「ところで……」
ミューは目を細めた。
「その耳についている物もお会計されましたか?」
「あ!」
アユナは自分の耳についているイヤリングを触った。
「ご、ごめんなさい! 忘れてました! すぐに戻しますから……」
「ふふ」
ミューは口元に手を当てて笑った。
「素直な子ですね。いいわ、差しあげます。大事にしてくださいね」
「え!」
アユナは目を見開いた。