【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
それから、アユナとキラーはアクセサリーを見て回った。
「アユナ」
しばらくして、キラーがアユナを呼んだ。
「何?」
アユナはキラーの方を振り向いた。
すると、キラーはアユナの左横の長い髪の毛を左耳にかけた。
「え、キラー?」
アユナは少し顔を赤くして、キラーを見た。その瞬間、左耳のイヤリングが外されて、左耳に冷たい感触がした。
「……キラー……?」
「鏡見てみろ」
そう言って、キラーは近くにあった鏡を指差した。
「う、うん」
アユナは言われた通り、鏡の前に行った。ーーまだ心臓は音を立てている。
「……これ……」
自分の顔を見てみると、左耳に新しいイヤリングがつけられていた。
「可愛い……」
ーーそのイヤリングはイヤーフック型の物だった。イヤーフックとは耳全体を華やかに彩るイヤリングのことだ。キラーが選んだ物は耳に引っ掛ける部分が銀色で、そこから下にキラーの瞳と同じ色の3つのアクアマリンの装飾が垂れ下がっている物だった。
「気に入ってもらえたようでよかった。アユナはやっぱりその色が似合うな」
キラーは優しい目をした。
「そ、そうかな? でも、この色好きよ。海の色に似てて、なんだか心が落ち着くし……それに……」