第12章 花言葉の想い

「……それで……」
「うん、せめてアクセサリーくらいなら、付けてくれるかなって思って……ミーウ、アクセサリー好きだし」
「なるほど」
　キラーは頷いた。
「なら、アユナとお揃いの物を買えばいいんじゃないか？」
「え？」
　アユナはキラーを見つめた。
「お揃い？」
「そうだ」
　キラーはブレスレットを取った。
「ミーウはアユナとお揃いの物を付けていた方が嬉しいと思うぞ。お揃いではなくても、イヤリングみたいに2つ合わせて1つになるような物でもいいかもな」
　キラーはアユナに優しく笑った。
　アユナはそれを聞いて、目を輝かせた。
「キラー、それよ！　ミーウ、絶対に喜んでくれるわ！　ありがとう！」
　アユナはまるで花が咲いたかのように笑った。
「ああ」
　キラーもそれを見て、頬を緩めて笑った。
「じゃあ、イヤリングの方がいいかな？　ネックレスでもいいけど、ミーウ……ネックレスたくさん持ってるし……首にもたくさんかけてるから……」
　ーーミーウはキッドのビブルカードのネックレスの他に、祖母であるシェルミーの形見のネックレスもつけていた。
　アユナはアクセサリーを物色し始めた。
「これはどうだ？」
　キラーは1つのアクセサリーをアユナに見せた。