【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
「チーズ、好きなんだな」
「!」
(しまった……)
アユナは顔を歪ませた。
「……」
ーーアユナのチーズ好きは度を越えてて、おやつの時にキャンディーチーズを一袋を全部食べてしまい、ミーウに怒られているくらいだった。
アユナは黙って俯いた。
「どうした?」
キラーはアユナの顔を覗き込んで見た。
「……変じゃない?」
「何がだ?」
「……食べ物にムキになるとか……」
「別にいいじゃないか」
アユナは俯いているのに対して、キラーは何も気にしてないように応えた。
「だって……なんか子どもっぽいじゃない」
「そんなことないと思うぞ?」
「でも……」
キラーはアユナの頭に手を置いた。
「そんなことない」
「……」
「そんなこと気にしなくても、アユナは充分すぎるくらいいい女だ。気にするな」
アユナは少し顔を上げた。
「本当?」
「ああ」
アユナはそれを聞いて、恥ずかしそうに笑った。
キラーもそれを見て、顔を少し赤くしながら笑った。