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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第11章 2人の時間


 アユナはそう言って、キラーの手を掴んだ。
「!?」
 キラーはびっくりして、目を見開いた。
「アユナ?」
「わたしのチーズ……」
 アユナは泣きそうな顔をキラーに向けた。
「……」
 キラーは黙ってアユナを見つめた。
(……可愛い)
 キラーはアユナの泣きそうな顔を見てそう思った。そして、笑った。
「……そんな顔も可愛いんだな」
「へ!?」
 アユナはそれを聞いて、顔を今までにないくらいに真っ赤にした。
「キ、キキキラー!?」
「何だ?」
「何で……そんなこと……」
「思ったことを口にしただけだが?」
「!?」
 アユナはびっくりし過ぎて、固まってしまった。
(……そうじゃなくて!)
 アユナはつい、キラーの口車に乗せられそうになってしまった。
「じょ、冗談はやめて! 話を反らさないで!」
「すまない」
 キラーは笑いながら謝った。
「それより……」
 キラーはまだ少し笑いながら、アユナを見た。
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