【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
アユナは固まった。
「何で……」
「そんなのわかるに決まってる」
キラーは怒った様子でアユナを見た。
「アユナ、おれは無理していないお前を見たいんだ。素でそうしてるならいいが、そうでないならダメだ。自分を抑えて生きててはいけない。いいな?」
「……うん」
アユナは頷いた。
キラーも満足したように頷いた。
「どれにする?」
「……チ、チーズカルボナーラをお願いします」
アユナは少し俯き加減で言った。
「……アユナ?」
「……」
アユナは顔を少し上げて、怒っているキラーを見た。
「カルボナーラでも変わらないだろう? いい加減に……」
「そんなことないわ!」
アユナは勢いよく立ち上がった。
「ペペロンチーノは少し味が薄いの! でも、カルボナーラは味が少し濃くて卵黄が乗ってるの! それに、ここのカルボナーラは3種類のチーズが粉の状態になってかかっているの! モッツァレラチーズもあって、適度な温度で温められてるから柔らかくてモキュモキュして絶対美味しいの!」