【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
アユナはそこまで言って、顔を赤くして口を押さえた。
「ごめんなさい。わたし……」
「いや、いい」
キラーは目を細めて笑ってから、どうしたらいいか迷っている店員に言った。
「ペペロンチーノ1つとチーズカルボナーラ1つくれ」
「は、はい! ただ今!」
店員は慌てた様子でキッチンの方へ向かった。
(悪いことをしたな)
ーたぶん、自分たちのことを気遣ってくれたのだろう。
(さて……)
キラーは未だに顔を赤くして、俯いてしまっているアユナを見た。
「……キラー」
アユナは少し顔を上げて、キラーを見た。
「ごめんなさい。その……」
アユナはまた俯いた。
キラーはそんなアユナを見てくすくすと笑った。
「キラー?」
「すまない。まさか料理のことに関して、あんな風に言うなんて思わなかったんだ」
そう言って、キラーは目を細めて笑った。
「こ、子供っぽいよね? ムキになって……」
「いや?」
キラーは優しく笑った。