【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
アユナはさらに顔を真っ赤にした。
「そ、そんなことより! 早くお店に入ろう!」
アユナはキラーの手を引いて、店の中に入った。
キラーはそんなアユナを見て、笑みをこぼした。
(大人っぽいアユナも好きだが……)
ー今日みたいに子供っぽくて、こんな風に素直なアユナもいいな。
お店の中に入ると、混んでいて席が埋まっていた。
「……キラー、満席よ?」
「大丈夫だ」
キラーはアユナに笑いかけた。
「すまない。予約した者だが」
キラーは1人の店員に話しかけた。
「あ、はい。先程の方ですね? こちらになります」
店員は2人の前に立って歩き、席まで案内をした。しばらく歩くと、1つの扉の前に来た。店員はその扉を開けた。
「こちらのお席になります」
「ここ……」
ーそこは特別な客しか入らない部屋だった。
「……」
「ご注文がお決まりになりましたら、ベルを鳴らしてください。それでは」
店員は扉を閉めて、出て行った。
「アユナ?」