【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第11章 2人の時間
「ごめん。ふふ、なんか可愛くて」
「……可愛い?」
キラーは怪訝そうな顔をして、首を傾げた。
「うん。スティック系を食べてるキラーとか、ラーメンとかパスタを当たり前のように、仮面を付けて食べてるキラーとか、お酒を……ふふ……ストローで飲んでるキラーとか……想像しただけで可愛くて」
ところどころ笑いながら、アユナは話した。
「……そんなに面白いか?」
「え、うん。キラー、いつも大人びてクールなのに、そんなお茶目で可愛い部分があるなんて知らなかったから、意外で……」
アユナは笑いながら言った。
キラーは瞬きをした。それから、優しく笑ってアユナの髪を触った。
「キラー?」
「笑われるのは戸惑ったが……お前が笑ってくれるなら、それでいい」
ーーキラーは他人に笑われることが大嫌いだった。
キラーはアユナを見つめた。
「え……」
「それに……」
キラーはアユナに笑いかけた。
「お前の本音が聞けて、嬉しかった」
アユナは顔を赤くした。
「そんなの……」
「アユナはいつもそんなこと言わないからな。たまに、そう言うこと言ってくれると嬉しいんだ」