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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第11章 2人の時間


 アユナとキラーはパスタ専門のレストランの前へ来た。
「ここだ」
「パスタ? キラー、パスタ好きなの?」
 アユナはキラーを見た。
「ああ。いつも主食はパスタだ」
 アユナは驚いた。
「パスタだけなの? ……キラー、いつもどうやってご飯食べてるの?」
 キラーは少し考えた。
「ご飯は勿論、マスクのまま食べる。スティック系は食べれる。割とラーメンもいける。主食として、パスタ中心の生活を送っているんだ。さっぱりとしたペペロンチーノが好きだ。ナポリタンやトマトソース系は、マスクが真っ赤に汚れるから、スゴくはしたない感じになる。ちなみに酒などは、ストローで飲む」
「……」
 アユナは驚きのあまり固まってしまった。
「……キラー」
 アユナは驚いた顔のままキラーに聞いた。
「……不便じゃないの?」
 キラーは首を振った。
「最初は大変だったが、慣れた」
「そ、そうなの?」
「ああ」
 アユナはそれを聞いて笑った。ーー声をあげて、お腹を押さえながら。
「アユナ?」
 しばらくして、やっと落ち着いたのかアユナは笑い涙を拭った。
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