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赤い吸血鬼と女の子 [黒子のバスケ]

第4章 恨み憎む男ー灰崎ー



「…ああ、言い忘れてたな」




2人が武器を交えて睨み合っている時に、
灰崎さんが思い出したように言った



その余裕な態度に赤司さんの眉間に皺が寄る




「お前が俺に刃を振り下ろすのは自由だが…

その時は、あの娘がどうなるかわかんねぇなあ…」


「!」



ちら、と私を見た灰崎さん



赤司さんも私を見た




「…お前、そういう悪知恵だけはよく働くな」



「…ククク、それは褒め言葉か?」




ガキン、という音と一緒に2人が離れる


そして次に灰崎さんが攻撃を仕掛けた時、
赤司さんはそれまでのようにやり返す素振りは見せず、防御一筋になった



当然、それまで断然優位だった赤司さんがやや押され気味になる



……ちょっと


なんで


どうして言うとおりにするの?



私なんか気にしないで、
本気で闘えばいいじゃないか






「ハハハッ!
こりゃあおもしれぇ!!!

あの吸血鬼の…最強だなんだって騒がれてる赤司征十郎があんな人間の小娘1人の為に…」


「……………っ」


「あー?…目はまだ強気みたいだな

……あんな娘に構わず本気で撃ち込んでくればいいのによぉ…

そんなにこの女が大切か?」


「…お前には関係ない」


「ぐっ!」




それまで反撃をしなかった赤司さんが、一瞬の隙をついて灰崎さんにアッパーをかました


よろめいた灰崎さんは素速く後退った


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