• テキストサイズ

赤い吸血鬼と女の子 [黒子のバスケ]

第4章 恨み憎む男ー灰崎ー


ただ呆然としていたら、灰崎さんはニヤッと笑った




「心配すんなって、協力っつってもお前はただここに座っとけばいいだけだ」




す、と立ち上がった彼を目で追い掛ける


…このひと、一体どんな所以で赤司さんを倒すだなんて言っているんだろう



このひとも赤司さんの知り合いなのだろうか




「…知りたいか?」


「!」


「ククク、お前の考えてることなんて簡単にわかるっつの」




ククク?……変な笑い方


じゃなくて!




「いいぜ、話してやるよ
俺と関係の関係をな」




そのひとの声がいきなり低くなる


あからさまに憎悪を含んだ声色に知らず背筋が冷えた




「…まぁ、俺と奴の関係と言っても、退治する側と退治される側、ってだけだけどな」



退治?

退治って、まさかこのひと、




「クク…、そうそう
俺は怪物使いってやつだ、驚いたか?」


「…………」


「…本当ならあいつを倒すのは俺だったはずだった

 
だけどあの、仲間がどうだなんだってうるせぇ怪物野郎共は、俺の一瞬の隙をついて俺を倒し、あろうことか俺より先に赤司の屋敷に乗り込んだんだよ」




倒し、ということは、火神さんや黄瀬さんはこのひととも闘ったんだろうか

それで勝ったんだ



このひとの力量なんて知らないけれど 

火神さん達、やっぱりそれなりに強いんだ。

……あの人達、あんなに優しいのに  


なんて二人に感心していると、


灰崎さんはちっ、と舌打ちをした


/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp