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赤い吸血鬼と女の子 [黒子のバスケ]

第1章 吸血鬼、赤司征十郎




楽しそうな笑い声を背に、私は冷たい水で床のミルクを洗い取った



それが終わると、私は白いカーディガンを羽織って家を出た


普通の家庭なら、ここで「いってきます」とか「いってらっしゃい」とか


そういった言葉が交わされる


…私には、もう10年以上も縁のない言葉だ



「………………」




肌寒さの中、何故だか泣きたくなった

まぁ、泣かないけど



閉じたドアの向こうからはまた笑い声がして


私はその声から逃げるように
町に向かって歩き出した
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