第4章 恨み憎む男ー灰崎ー
しばらく笑い合っていると、名前は何故か急に不安そうな顔になった
「…赤司さん」
「何だ?」
「…私、あなたにずっと隠していたことがあるんです」
「隠してたことか?」
「はい…」
「どんなことだ?」
聞いてみると、名前はちらり、と俺を見上げてから繋がった手を見つめた
そして、息を大きく吐いてから
真っ直ぐに俺を見て、口を開いた
「…私、」
「あぁ」
「…私、人間ではないんです」
「……は、」
思わずポカンとすると、部屋のドアがバァァァン!と音を立てて大きく開いた
そこから怪物使い達がなだれ込んできた
「なになに!?どういうことなの?!人間じゃないって!」
「お前たち…まさかずっと立ち聞きしてたのか」
「してないッスよ!!!たぶん」
「お前達…」
「そ、そそんなことより名前さん!」
「お前、人間じゃなかったのか?」
ゾンビの言葉に、名前は慌てて首を振った