• テキストサイズ

赤い吸血鬼と女の子 [黒子のバスケ]

第1章 吸血鬼、赤司征十郎


「さぁ…もう諦めるんだな」




じゅるり、と涎を垂らすそれに
私は恐怖で悲鳴さえ上げられなかった


でも、心のどこかではとっくに諦めていた


あの家に戻ったって、絶対に死ぬまで召使いだ


それならいっそこの場で殺された方がいいのかもしれない



どうせ私にはもう、愛してくれるひとなんていないんだから



『生きてさえいれば…』




ごめんなさい、お母さん

私も、もうそっちに逝くみたいです



「大丈夫だ、あまり痛くないように








…一気にやってやるからな!!」







ガバッ、と口を開けて迫ってきた怪物に
諦めて目を閉じようとした




正にその瞬間だった






頭上で、ガサガサッ、と木の葉が揺れる音がしたと思ったら




ザッ!という鋭い音と一緒に、





「………?」


「……っお前は…!」



















「俺の森で何をしている」

















すごく綺麗な、男のひとが降ってきた


/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp