第24章 失態
そんな私を丸山さんは、悲しそうに見てた
その視線を感じて、私は顔を上げれずにいた
そんな私たちを彼女は嬉しそうに見てた
そして....
「その人は、丸山さんが考えてるほど純粋じゃないですよ」
そう言うと、丸山さんの手を握った
でも、丸山さんは彼女の手を振り払った
彼女はその行為に驚いた顔をした
丸山「僕、前に言ったよね、君にさぁ...」
丸山さんは悲しそうな顔で話してた
彼女は声すら出せないで丸山さんを見つめてた
丸山さん「人を平気で傷つける君に僕は振り向く事はないって....」
すると彼女の顔が真っ赤になる
「でも、事実なんですよ、それは!」
丸山「事実だったとしてもだよ!」
丸山さんは彼女の言葉を自分の言葉で止めた
丸山「真実を全て言えばいいってわけじゃない...
それを分からない君に、僕は引かれる事はない...」
彼女は唇を噛みしめた
丸山「自分のモノにしたいからって、なりふり構わず色んな人を傷つけてる君は、本当に可哀想な人だと思う...」
彼女の目に涙がたまる
丸山「僕はその話を聞いても今もがんちゃんを信じてる、そんな話を聞いても、だからもう二度とここには来ないで欲しい頼む...」
丸山さんはそう言うと、彼女に頭を深々と下げたのです
すると彼女は涙を流しながら丸山さんに言いました
「わ、私は丸山さんを愛してるから、絶対に諦めません...」
そう言うと私達に背を向け去って行きました
その場に残った丸山さんと私には言葉はなかった
私は本当に気まずかったから
丸山さんはゆっくりといつもの位置に腰を下ろした
丸山「.....さて」
私の身体がビクッとした
そんな私を丸山さんは怒った目で見ていた
丸山「ちゃんと話してくれるかな、怒らないからさぁ?」
そう言いながら、声も目も怒ってた...
私はビクビクしながら話した
自分の失態を
聞いてる時に丸山さんの目は少しも優しくならない
この状況で私は、丸山さんの怒りを感じながら過ごしていたのでした