第24章 失態
私は、いつもの場所で丸山さんを待っていた
ベンチに座り、少し足をブラブラさせて
丸山さんの事を考えていた
丸山さんなら、何て言うだろ?
新しい店の事....
でも、そうなったら、会える時間は確実に減るし...
私は、ブラブラしてる足元を見ながら考えていたらその視界に女の靴が見えて顔を上げた
私の目の前に新人の彼女が立っていた
彼女は冷たい目線で私を見つめていた
そして、ゆっくりと口を開けた
「私、絶対に先輩に負けませんから....」
私は彼女に本当に呆れていた
どこから、このパワーが出てくるのだろ?
「好きにしたらいいけど、私も丸山さんと別れる気はないから....」
そう私は彼女を睨みつけて言った
そんな私を彼女は鼻で笑った
「失礼ですが、男はしょせん若いと可愛いのを選ぶんですよ」
私は一瞬で頭にきた
「何が言いたいの?」
その私の言葉に、彼女は更に笑って言った
「私、今まで自分の好きになった人を必ず振り向かせてるんで...」
彼女のかなりの、宣戦布告だった
そのエキサイトしてる私たちの間に丸山さんが来た
私と彼女を見ると、丸山さんは静かに彼女の前にたち言った
丸山「言ったよね、もう君とは会わないって....」
彼女の顔が悲しみで一杯になる
「で、でも、私は丸山さんが本当に好きなんです」
そう言うと同時に、丸山さんに抱きつく
あたかも自分が彼女かのように
私の胸に衝撃が走る
そう嫉妬の
すると、丸山さんは直ぐに彼女の身体を離した
丸山「もう、こんな事もやめて欲しい...」
彼女は丸山さんに拒否されて、顔色が変わった
そして、その瞬間に信じられない事を言い始めたのでした
「丸山さんは知らないだけですよ、その人は仕事場で男の人と抱き合ってるですよ」
私を見ながら、彼女は冷たく言った
私と丸山さんは動けずにいた
あの瞬間を彼女に見られてたんだ....
丸山さんは私の方をゆっくりと見た
私は丸山さんの目線を見る事が出来ず俯いた
そう、それが答えだと私は分からずに
丸山さんの目が見れなくって...