第17章 進む道
私と丸山さんは、彼女に軽く頭を下げて
その場から歩きだした
丸山さんは私の手をそっと握ってくれた
丸山さんの温かさが私の手を通して伝わる
「....丸山さん」
私は、嬉しくって名前を呼んだ
丸山「..うん、どうしたの?」
優しく聞いてくれる
「...どこに行くんですか?」
丸山は少し考え込むような空を見た
そんな丸山さんを私は見つめた
丸山「う~ん、どこにしょうかなぁ?」
少し困った顔をしてる丸山さんに微笑んでしまった
「決めてないんですか?」
笑いながら言う私に、丸山さんは恥ずかしそうに見てきて
丸山「だってぇ、ただ がんちゃんを一人占めしたかっただけだからなぁ....」
その言葉に私の動悸は激しくなる
どうして、そんなに気持ちをストレートに言ってくれるんだろ?
嬉しいけど、どうしていいか分かんない自分がいた
「ま、丸山さん....」
私の言葉の詰まった声を聞き、丸山さんは静かに私の方を向いた
「...良かったら私の部屋に来ますか?」
丸山「えっ?」
二人の中の空気がピンと張りつめる
私はヤバイ事を言ったのかも知れないと一瞬で不安になった
丸山「がんちゃん、いいの?」
私は真っ赤になっていた、もちろん丸山さんも
「えっ、あっ、丸山さんさえ良かったらですが...」
恥ずかしそうに丸山さんを見つめる
すると、丸山さんはイタズラっぽく私の鼻を軽くつまみ
丸山「僕だってオオカミになるんねんで」
そう言って笑ったのです