第14章 嵐の前
私は、いつものベンチで待っていた
こんなに不安で落ち着かないのは初めてだった
もし、バレたらどうなるんだろ
丸山さんを傷つけちゃうのかも
丸山さんを大変にしてしまう
もう丸山さんと会えなくなるのかも
私の頭の中を不安がぐるぐる回る
怖くて、ベンチで手を握りしめていた
そんな私の前に、丸山さんが心配そうに立っていた
丸山「がんちゃん、どうしたの?」
そう声をかけると、いつものように私の横に腰をかけてくれたが、私は誰かに見られてないか心配になり
周りをキョロキョロ見た
そんな様子を丸山さんは不思議そうに感じたようで
丸山「何かあったの?」
私に優しい声で聞いてくれた
「....あの、実は...」
私は、丸山さんに全てを話した
丸山さんは、私の話を静かに聞いてくれてた
「....って事なんです、もしご迷惑をかけたらって思って、先に話してた方がいいかなぁって...」
丸山さんは、ゆっくりとベンチの背もたれに身体をもたれさせた
私はそんな丸山さんを見つめてた
最近、分かってきたのだ、こんな時は丸山さんは何か考えてる時だって
だから、私もゆっくりと考えてた、どうしたらいいかを
丸山「ねぇ、がんちゃん....」
丸山さんは口を開いたが私に目線を向けなかった
「はい...」
私は静かに返事をした...
丸山「がんちゃんは、どうしたい?」
その言葉の意味が一瞬で分かったので、私は力強く丸山さんを見つめて言った
「ずっと、傍にいたいです」
その言葉に丸山さんは笑顔を見せてくれた
丸山「僕も、一緒にいたい」
そう言うと、私を優しく抱きしめてくれた
私は、突然の丸山さんの胸の温もりを感じながら幸せを感じてた
そして
何があっても離れないと自分に誓っていたのでした
そんな二人の前に、人をいるのを突然に感じ
丸山さんの胸から目線を送ると
新人の彼女が立っていたのでした