第13章 プレゼント
私はLINEを送り、いつもの公園で待ち合わせをした
私は夜の公園に少し怖さを感じながら
丸山さんの待ってる場所に急いだ
暗い公園のライトが照らしてるベンチに
丸山さんは座ってた
私は駆け寄りながら声をかけた
「ま、丸山さん!」
私の姿を見ると、丸山さんは嬉しそうに微笑んでくれた
丸山「がんちゃん、ごめんね...こんな遅い時間に」
私は息を整えながら、丸山さんの顔を見てた
「...いえ、大丈夫ですよ、それより何かあったんですか?」
私は心配そうに尋ねた
不安で仕方なかったから
すると丸山さんは後ろを向き
カバンの中から何かを取り出してた
私はそれを何も分からず見ていた
振り返ると笑顔で私の手にだしてくれた
丸山「はい、僕達の次のアルバム」
私の手にアルバムのCDが乗っていた
「えっ?」
丸山「出来たばかりのホヤホヤだよ、一番に渡したくって」
そう言うと、嬉しそうに笑ってた
「い、いいんですか?」
嬉しすぎて、どうしていいか分かんない私に丸山さんは付け加えて言った
丸山「僕の大切な人に一番に聞いて欲しかったから、どうしても今日に渡したくって、我が儘を言っちゃったよ」
私は嬉しかった、CDを見つめながら溢れる涙を止める事が出来なかった
「あ、ありがとう...、大切にします」
ベンチに照すライトと涙のせいで、CDがキラキラ光って見える
丸山「あっ、がんちゃん、ど、どうしたの?」
私の泣き顔を見ると、丸山さんはオロオロしだした
そんな丸山さんが可愛くって、私は泣きながら笑った
「...し、幸せで...」
その私の言葉を丸山さんは聞くと、突然 私の腕を引っ張り抱きしめたのでした
丸山「愛してるよ....」
声になるかならない声で言ってくれたのでした
私は、丸山さんの胸でまた、恥ずかしいぐらい泣き続けたのでした