第12章 友達
丸山さんに何かあったのだろか?
どうして、こんな風に会いたがるだろか?
私は不安で不安で仕方なかった...
すると、友達二人がトイレで席を立ち
親友と二人っきりになった
「....彼氏?」
驚いて見る私に彼女は、小さく笑った
「何年友達やってると思ってるの?
まぁ誰にも言わないよ、訳あるんでしょう?」
私は小さく頷いた
「どんな彼氏でも私は何も言わないけど、昔から一人で頑張るから、何でも背負いこまないでね、いつでも話なら聞くからさぁ」
そう私に笑ってくれたのでした
「ありがとう....」
私は、嬉しかった
ちゃんと心配してくれる人がいた
その人にも言えない恋って....
少し辛かった
そんな私を見ながら、親友は優しさを見せてくれた
「早く切り上げるようにするからさぁ...
彼氏と会いなさいよ」
そう言って笑うと、トイレから帰って来た友達に
自分が急用が出来たから、帰ろって言ってくれた
私は悪者にならず、その帰る理由も追求される事もなかった
帰り道、親友と歩いてた
私は彼女に告げた
「今ね、とても素敵な人と付き合ってる...
でも、それを言うと相手に迷惑かかるから誰にも言えないんだ...」
それを聞くと親友は私を見て聞いた
「今は幸せ?」
私はその言葉を重く受けとめた
確かに言えないのは辛い
でも、私は幸せだった
いつも私の事を考えて忙がしいのにLINEに送ってくれる丸山さんの優しさは嘘じゃないし
会えないけどそれは覚悟してた
他から見たら寂しいかも知れないけど
私は充分に幸せだった
私は友達をしっかり見つめ真剣に答えた
「誰よりも幸せだよ」
その言葉で親友は微笑み
「なら、私は何も言わないよ、さぁ、早く会いに行きなよ、恋人は待ってるんでしょう」
そう言って私を笑顔で見送ってくれたのでした