第9章 真実
それからの私は、丸山さんと普通に楽しむ時間を作ってたが、決して自分の気持ちをださなかった
丸山さんは、マメな人で時間があると
LINEを送ってくれる
私は、それだけだ満足しょうと思ってた
こうして丸山さんと繋がってるだけで
私は幸せなんだ....
丸山さんに素敵なお相手が出来るまでの
夢の時間だと覚悟して楽しんでいた
例のドタキャン男は、あの日からおとなしくなっていた
少しは反省したのか、遊びをやめて仕事に専念してる姿を見られるようになった
私は、その姿を見ながら、これも丸山さんパワーなのかと感心していたのでした
そんなある日、仕事が終わり帰ろうとしてる私にアイツが近寄って来た
「なぁ、ちょっといい?」
私は何かと警戒しながら彼を見た
「...うん、な、なに?」
すると、彼は大きいため息をついた
その様子に嫌な予感がした
「アイツとほんまに付き合ってるん?」
一瞬で丸山さんとの事だと悟った
「べ、別にどっちでもいいでしょう、」
彼には女の意地を見せてしまって、本当の事を言えずにいた
「俺、アイツに言われたん、お前を泣かせたら許さんって....」
それは知ってたので、私の中で一人で頷いてた
「でさぁ、アイツ、俺の女に手を出すなって言われて..本気で覚悟しとけって...」
「はぁ?」
私は何が何かわからなくなっていた
「なぁ、アイツ芸能人やから、スゲー大変やと思うんそんな風に女を捕まえとくの、でも、俺考えてん、あんな風になりたいなぁって男として...」
「ちょ、えっ、どういう事?」
焦りながら聞いてる私に、彼は少し残念そうに笑って言った
「お前は気が付いてないん?」
彼を見つめ続ける私をみて、笑いながら言った
「お前、アイツに会ってめちゃくちゃ変わったやん?
そうやって変われる男なら、どんなに辛い事があっても離したらアカンと俺は思うで、だから応援したいなぁって思ってな」
私の頭はパニックだったが
勝手に口が開いて
「....ありがとう」
と、お礼を言ってたのです