第8章 大きさ
二人で楽しく笑いあってると、目の前に人の気配を感じ見てみると何故かドタキャンしたアイツが立っていた
私は、突然の事で驚き、大声をあげた
「なっ、何でここにいるの?」
私の質問にアイツは何も言わずに私たちを見つめていた
丸山「がんちゃん、知り合い?」
丸山さんは、彼を見ながら聞いてきた
「....し、仕事の..同僚です..、あの、その...」
私はどう説明していいか分からず、歯切れの悪い話し方をしてしまった
それを聞いた丸山さんは全てを悟ったのか、静かに頷いた
するとアイツは何かを決意した顔になり
「なぁ、あんた芸能人やろ?なにしてるん?」
彼は突然に口を開いたかと思うと、丸山さんに暴言を吐いた
「ちょ、なに!やめてよ」
私は立ち上がり、彼の側に詰め寄った
「一般のヤツを騙してるんやろ? ファンの子と遊んで恥ずかしくないん?」
彼は暴言を止めなかった
私は腹立ち、彼の腕を強引に掴んだか、その瞬間に丸山さんに引き離された
その事に焦る彼と、呆然としてる私を無視して
丸山さんは、彼の耳元で何かを囁いた
そして、口を耳元から離すと、彼にニッコリと笑った
それを見た彼は、一瞬で身を引き真っ赤になった
私には何が起こってるのか分からなかった....
そして、彼は私を睨むと突然に走り去っていってしまった
彼が去った後も動けないでいた私に丸山さんが
優しく話し掛けてきた
丸山「....がんちゃん、この後 時間は?」
驚いた顔した私を見ながら、微笑むいつもの丸山さんだった
「....だ、大丈夫ですけど」
その言葉に嬉しそうに笑ってくれた
「僕、今夜はラジオの仕事があるから、それまで一緒にいてくれない?」
こんな言い方されたら、断れないなぁと私は思っていた
「いいんですけど....」
私は、どうしても気になっていた
丸山「うん?」
静かに丸山さんは、俯きかげんで私を見てきた
「さ、さっきのは....」
彼に何を言ったのかが気になって仕方なかったのです
アイツをあんな顔をさせた丸山さんを
丸山「あぁ....」
丸山さんは、イタズラ子ぽく笑って私をみたのでした