• テキストサイズ

エネルギー

第7章 会いたい



私は仕事を終え、やっとロッカーに戻ってスマホを見た


「....きてない」


私は思わず、呟いてしまっていた

朝から丸山さんからの、言葉がLINEすら来てなかったからだ


私の送ったのにも既読すらなかった


<<おはようごさまいます、今日も笑顔で頑張りますので、シャケマンさんも頑張ってください>>


送った文字を指でなぞってみた


たぶん、忙がしいからだと思いつつも、昨日のあの言葉は嘘だったのかと不安が生まれてくる自分もいた


大きなため息がでる.....

私はその気持ちを振り切るかのように、ロッカーからカバンを取りだし、まだ準備支度をしている仲間に声をかけて店を足早に出た



道を歩きながら私は必死で

忙がしくってLINEが出来ないんだ

そう思い込もうとした


そんな私の身体を冷たい風が吹き付ける度に、丸山さんと出会った日の事を思い出す


今、こうして丸山さんと繋がってられるのも奇跡なのに、それ以上を望んでる私は贅沢なのかも知れない


でも、会いたい
丸山さんに会ってあの笑顔で包まれたい


そんな事を思っている自分がいた



私の足は自然に出会った公園に来ていた

私は静かにベンチに座った


あの時は、アイツが好きだった....

必死で好きでいた



でも、丸山さんに会って

丸山さんの優しさを知って

本当の男の人を知った....


だから、アイツを忘れる事が出来たんだ


丸山さんを愛してしまったが

丸山さんが私を好きになるわけない....

芸能人なら、いつも素敵な人と出会ってるんだから

こんな一般の女に....

まぁ、丸山さんは、優しいからあんな風に言ってくれたんだ




本当に優しいなぁ.....


私の中で勝手に結論付けた


「会いたいよ....丸山さん...」



その時に一筋の涙が出た


丸山「また、泣いてる....辛い事あった?」


声を掛けられて目をぱちくりしている私の目の前に
丸山さんが立っていました。








/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp